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厚さ17cmのマットレスを注文したあとで、ふと考えます。
これ、床にそのまま置いていいのだろうか。フレームも買ったほうがいいのか。買うとして、どのくらいの高さのものを選べばいいのか。
厚みがあるぶん、床置きでも成り立ちます。ただし条件が2つあります。そして、フレームを買うなら高さの計算を先にしてください。ここを外すと、寝心地とは別のところで毎日困ります。
フレームが要るかどうかは、3点で決まる
| 見るところ | 床置きで問題ないか |
|---|---|
| 1. 湿気の逃げ道 | △ 工夫が要る |
| 2. 立ち上がりやすさ | △ 年齢と体格による |
| 3. 部屋の使い方 | ◎ 片づけたいなら床置きが有利 |
この3つのうち、1つ目だけが「放っておくと後悔する」項目です。2つ目と3つ目は好みの話ですが、1つ目はカビの話になります。
1. 湿気|床置きの唯一にして最大の問題

寝ている間、体からは水分が出ます。それはマットレスに吸われ、下へ下へと移動します。
床に直接置いていると、その水分は行き場を失います。マットレスの底面と床のあいだで止まります。
朝、マットレスの端を持ち上げてみてください。床がしっとりしていたらそのしっとりが原因です。
厚いマットレスには、有利な面もあります
ここは意外なところです。
厚みがあると、体から出た水分が底面に届くまでの距離が長くなります。薄い敷布団より、底に湿気が集まるのがゆっくりになります。
ただし、いったんたまると抜けにくいという裏返しもあります。厚いぶん、乾くのにも時間がかかります。
有利なのは最初だけで、放置すればむしろ厄介になる。そう考えておいてください。
床置きで済ませる2つの条件
フレームを買わずに済ませるなら、この2つを守ってください。
- 下にすのこか除湿シートを敷く(風の通り道を作る)
- 週に一度、片側を持ち上げて数時間置く(全部下ろさなくてよい)
この2つができるなら、床置きで問題ありません。数万円のフレーム代が浮きます。
逆に、どちらも続かない自信があるなら、フレームを買ったほうが安全です。フレームは設置した時点で、風通しの仕事を勝手にやってくれます。
2. 立ち上がりやすさ|高さの落とし穴
ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。
ベッドの高さは、フレームの高さだけで決まりません。フレーム+マットレスの厚みが、実際に腰を下ろす高さになります。
| フレームの高さ | +厚み17cm | 座ったときの感じ |
|---|---|---|
| 10cm(ローベッド) | 27cm | 低い。立ち上がりにくい |
| 20cm | 37cm | ちょうどよい |
| 30cm | 47cm | やや高い。足が浮く人も |
| 40cm(収納付き) | 57cm | 高すぎる。よじ登る形に |
目安は40〜45cmです。椅子に腰かけたとき、足の裏が床につく高さと考えてください。
ここから逆算すると、厚み17cmのマットレスに合うフレームは高さ23〜28cmということになります。
収納付きフレームは、よく確認を
引き出し付きのフレームは、構造上どうしても高くなります。30cmから40cmのものが多くあります。
そこに厚み17cmを乗せると、合計50cmを超えます。これは一般的なダイニングチェアより高い位置です。
毎晩よじ登ることになりますし、朝は飛び降りる形になります。収納は魅力ですが、厚いマットレスと収納付きフレームの組み合わせは、慎重に考えてください。
厚みのあるマットレスを選ぶなら、フレームはローベッドかすのこの脚付きが相性のよい組み合わせです。
厚みや仕様は『雲のやすらぎプレミアム』の公式サイトで確認できます。
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3. 部屋の使い方|片づけたいなら床置き
ワンルームや、寝室を昼間も使う部屋であれば、床置きのほうが自由がききます。
| 床置き | フレームあり | |
|---|---|---|
| 部屋を広く使えるか | ◎ 立てかければ空く | × 常に占有する |
| 湿気の管理 | △ 自分でやる | ◎ 勝手に通る |
| 立ち上がりやすさ | △ 低い | ◎ 調整できる |
| 掃除のしやすさ | △ どかす必要がある | ◎ 下を掃除できる |
| 費用 | ◎ かからない | × 数万円 |
床置きの強みは、使わないときに片づけられることに尽きます。
ただし厚みがあるぶん、片づけるのも一苦労です。ここは薄い敷布団とは事情が違います。
すのこで代用する場合

フレームは買わないが、湿気は気になる。その中間がすのこです。
選ぶときに見る2点
- 耐荷重(マットレスの重さ+体重に耐えるか)
- 板と板のすき間(広すぎると、そこだけ沈みます)
2つ目が見落とされがちです。すき間が広いすのこに厚いマットレスを乗せると、長く使ううちに板の位置に沿った跡が付くことがあります。
厚みがあるほど跡は出にくくなりますが、ゼロではありません。すき間の狭いものを選んでください。
折り畳めるすのこという手
山型に立てられるタイプのすのこがあります。マットレスを乗せたまま立てて、そのまま干せる形になります。
ただし、厚いマットレスの重さに耐えられるかは必ず確認してください。厚み17cmのシングルで、10kg台後半になります。
フレームの種類ごとの相性
厚みのあるマットレスと組み合わせたときの、相性を並べます。
| フレーム | 高さの目安 | 厚いマットレスとの相性 |
|---|---|---|
| すのこ(脚付き) | 15〜25cm | ◎ 風が通り、高さも収まる |
| ローベッド | 10〜20cm | ○ 低めになる。若い方向き |
| 脚付きメッシュ | 20〜30cm | ◎ 通気と高さの両立 |
| 収納付き(引き出し) | 30〜40cm | △ 高くなりすぎることが多い |
| 畳ベッド | 25〜35cm | ○ 湿気は畳が吸う。定期的に確認を |
いちばん無難なのはすのこの脚付きです。下に風が通り、高さも収まり、価格も抑えられます。
板の張り方も見ておく
フレームの床板には、大きく2種類あります。
- すのこ状(板と板のあいだが空いている)… 風が通る
- 一枚張り(面でふさがっている)… 床置きと同じことが起きる
一枚張りのフレームを使っている場合、フレームがあっても湿気は逃げません。この場合は床置きと同じ対策が要ります。
収納付きのフレームは、構造上ほとんどが一枚張りです。買う前に、床板の写真を確認してください。
2人で使う場合
夫婦で1枚のマットレスを使う場合、フレームの選び方が変わります。
まず耐荷重です。体重2人分と、マットレスの重さが同時にかかります。ダブルサイズの厚いマットレスは20kgを超えることがあります。
次に脚の数です。幅が広いフレームでは、中央に脚があるかどうかで安定感が変わります。中央の脚がないと、真ん中がたわみます。
シングル2台を並べる方法もあります。フレームの負担が分散し、片方だけ動かして風を通すこともできます。すき間が気になる点だけ、受け入れられるかどうかです。
買う前に測っておく3つの数字
- マットレスの厚み(フレームの高さを決める起点)
- ひざ裏から床までの高さ(椅子に座って測る。これが理想のベッド高)
- ベッドを置く場所の幅と、通り道の幅
2つ目の測り方を書いておきます。
ダイニングチェアに深く腰かけ、足の裏を床につけます。その状態で、ひざの裏から床までをメジャーで測ってください。多くの方で40〜45cmになります。
この数字から、マットレスの厚みを引く。それが、あなたに合うフレームの高さです。
フレームを買わないと決めたなら
床置きで通すなら、下に敷くものを1つだけ用意してください。すのこ、除湿シート、どちらでも構いません。
費用は数千円です。フレームの数万円と比べれば、はるかに軽い投資になります。
そのうえで、週に一度だけ端を持ち上げる。この2つで、床置きの弱点はほぼ埋まります。
逆に言えば、この2つをやらないまま床に置き続けるのが、いちばん高くつく選択です。マットレスの底が黒くなってからでは、戻せません。
よくある質問
畳の上に直接置いてもいいですか
置けますが、畳は湿気を吸って放つ性質があります。長く敷きっぱなしにすると、畳側にも影響が出ます。すのこか除湿シートを挟んでください。
フローリングとカーペット、どちらが不利ですか
フローリングです。水分が染み込まないため、床面に残ります。カーペットは吸いますが、そのぶんカーペット側が湿ります。どちらにしても、風の通り道は要ります。
既存のベッドフレームをそのまま使えますか
使えることが多いですが、高さが変わります。いま使っているマットレスの厚みと、新しいものの厚みを比べてください。差が5cm以上あれば、寝起きの感覚がはっきり変わります。
フレームの上でも上下を入れ替えますか
入れ替えてください。腰の位置に重みが集中するのは、床置きでもフレームでも同じです。3か月に1回ほど、頭と足を入れ替えると均されます。
まとめ

- 床置きでも成り立つ。ただしすのこか除湿シートと週1回の風通しが条件
- どちらも続かないなら、フレームを買うほうが安全
- 高さはフレーム+マットレスの厚みで考える。目安は合計40〜45cm
- 収納付きフレームと厚いマットレスの組み合わせは、高くなりすぎることがある
- 買う前に、ひざ裏から床までの高さを測っておく
厚みは寝心地のためのものです。その厚みが、毎朝の立ち上がりを邪魔しないように。数字を1つ測っておくだけで、そこは避けられます。

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