※当ページは広告を含みます
届いた箱を開けて、マットレスが広がっていく。分厚い。想像していたより、ずっと分厚い。
そこでふと思います。これ、来客のときどこにしまうんだろう。
極厚マットレスを選ぶとき、寝心地や厚みは念入りに調べます。ところが収納だけは、届いてから考えることになりがちです。
先にお伝えします。極厚は「畳む」ものではなく、「立てる」ものです。
まず、畳めるかどうかを確かめる

厚さ15cmを超えるあたりから、三つ折りができるものと、できないものに分かれます。
| タイプ | 畳めるか | 向く収納 |
|---|---|---|
| 三つ折りの切れ目があるもの | 畳める | 押し入れ・クローゼット |
| 一枚もの(切れ目なし) | 畳めない | 壁への立てかけ |
| コイル入り | 畳めない | 基本は敷きっぱなし |
切れ目のない一枚ものを無理に折ると、中の素材が潰れて元に戻りません。折り目のところだけ沈むようになり、寝心地が変わります。
お手持ちのものがどちらか分からないときは、側面を横から見てください。三つ折りできるものは、折る位置に切れ目か縫い目が入っています。
なぜ極厚は畳みにくいのか
厚みのあるマットレスは、性格の違う素材を何層か重ねて作られています。表側にやわらかい層、真ん中に体を支える層、下に土台となる層、といった具合です。
層が増えるほど、曲げたときに内側と外側の伸びる量の差が大きくなります。厚い本を丸めようとすると、内側のページがたわむのと同じことが起きます。
その差を吸収するために、畳めるタイプはあらかじめ切れ目を入れています。逆に言えば、切れ目がないものは、曲げる前提で作られていません。
ここを知っておくと、収納の考え方が変わります。畳む方法を探すのではなく、畳まずに済ませる方法を探すほうが早いのです。
立てかけ収納の手順
ここからが本題です。極厚マットレスは、壁に立てかけるのが基本になります。
- 頭側を持ち上げ、壁に沿わせながら起こす
- 下の端を壁から10〜15cm離す(斜めに立てる)
- 倒れないよう、家具や柱で片側を押さえる
- そのまま2〜3時間置く(裏面の風通しを兼ねる)
2つ目の「斜めに立てる」が肝心です。垂直に立てると重心が高くなり、ちょっとした振動で倒れます。下を離して寄りかからせる形にしてください。
持ち上げるときのコツ
厚みがあるぶん、重さもあります。シングルで10kg台後半、ダブルなら20kgを超えるものもあります。
持ち上げるより、短辺を軸にして起こすと楽です。端をつかんで、床を支点に回すように起こします。重さを腕だけで受けないのがコツです。
ひとりで難しいと感じたら、無理をしないでください。ふたりで持てば、まったく別の作業になります。
立てかけっぱなしにしない
風通しのために立てるのは良いのですが、何日も立てたままにするのは避けてください。
自分の重みが下の端に集中し、そこだけ潰れます。厚みがあるものほど、この負担が大きくなります。
目安としては、半日から1日で戻す。それ以上しまっておきたいなら、次の押し入れの話になります。
押し入れに入れたいなら、条件があります

三つ折りできるタイプであれば、押し入れも選べます。ただし、いくつか確かめておくことがあります。
| 確かめること | 目安 |
|---|---|
| 畳んだときの高さ | 厚み×3。17cmなら約51cm |
| 押し入れの奥行き | 一般的に約80cm。幅より奥行きで詰まる |
| 上段までの高さ | 畳んだ高さ+10cmの余裕 |
| すのこの有無 | 床に直置きしない。湿気がこもります |
見落としがちなのが1つ目です。厚み17cmのものを三つ折りすると、高さは50cmを超えます。数字にすると、押し入れの上段がほぼ埋まる大きさです。
そして4つ目。押し入れの床板に直接置くと、下側に湿気がたまります。すのこを1枚敷くだけで、風の通り道ができます。
しまう前に、必ず乾かす
寝ている間の汗は、思っているより多く残っています。そのまま閉じた空間に入れると、においやカビの元になります。
しまう日の午前中に立てかけて風を通し、午後にしまう。この順番を守るだけで、次に出したときの状態が違います。
買う前に測っておく3か所
届いてから困らないために、注文前にメジャーを出してください。測るのは3か所だけです。
- 玄関からベッドまでの通り道(いちばん狭いところの幅)
- 立てかけられる壁があるか(マットレスの長さぶんの高さが要ります)
- 押し入れの奥行きと上段までの高さ(しまう予定があれば)
2つ目が抜けやすいところです。シングルの長さは195cm前後あります。立てかけるには、その高さぶんの壁が必要です。
天井が低い部屋や、腰高の窓がある壁だと、立てられる場所が意外に見つかりません。買う前に一度、部屋を見回してみてください。
収納しやすさで選ぶときの落とし穴
ここは正直に書きます。収納のしやすさを最優先にすると、寝心地で妥協することになります。
三つ折りできるということは、切れ目があるということです。切れ目の位置は、たいてい腰のあたりに来ます。そこだけ素材の連続が途切れます。
使ううちに切れ目が開き、その線を感じるようになることがあります。厚みがあるほど、この差は出にくくなりますが、ゼロにはなりません。
| 優先すること | 選ぶもの | 受け入れること |
|---|---|---|
| 毎日の寝心地 | 一枚もの | 収納は立てかけのみ |
| 片づけやすさ | 三つ折り | 切れ目の位置を感じることがある |
どちらが正しいというものではありません。ただ、片づける回数がどのくらいあるかを先に考えてみてください。
来客が年に数回なら、そのときだけ立てかければ済みます。毎朝しまう暮らしなら、三つ折りのほうが続きます。
敷きっぱなしを前提にするなら、厚みのある一枚ものを選び、風を通す習慣のほうに手をかけるという考え方もあります。
厚みのある一枚として知られているのが『雲のやすらぎプレミアム』です。折り畳めるかどうかを含め、仕様は公式サイトで確認できます。
![]()
ベッドフレームの上に置いている場合
フレームの上で使っている方は、そもそも収納する機会が少なくなります。ただし、まったく動かさなくてよいわけではありません。
フレームの上でも、下側には湿気がたまります。すのこ状のフレームなら風は通りますが、板が一枚張りのタイプは注意が必要です。
月に一度、片側だけ持ち上げて壁に寄りかからせ、数時間置いてください。全部下ろす必要はありません。端を持ち上げて風を入れるだけで、こもり方がかなり違います。
持ち上げにくいときの工夫
厚みがあると、片側を持ち上げるのも一苦労です。そんなときは、間に何かを挟むだけでも風の通り道ができます。
丸めたタオルや、使っていない座布団をフレームとマットレスの間に差し込んで、数時間置く。持ち上げ続ける必要がないぶん、続けやすい方法です。
季節の入れ替えでしまうときの手順
冬用と夏用を使い分けている方は、年に2回しまうことになります。この場合は、日帰りの片づけとは手順が変わります。
- 晴れた日の午前中に、立てかけて風を通す(最低3時間)
- 表面のほこりを、掃除機の弱い吸引で吸う
- 畳めるタイプは三つ折りにし、付属のベルトで軽く留める
- 通気性のある不織布のカバーに入れる(ビニールは避ける)
- すのこの上に置き、壁から少し離す
4つ目が分かれ目です。ビニールの袋は湿気を閉じ込めます。中で汗の残りが逃げ場を失い、次のシーズンに出したときのにおいにつながります。
不織布のカバーがなければ、大きめのシーツで包むだけでも構いません。ほこりを防ぎつつ、空気は通ります。
出すときにも、ひと手間
しまっていたものを出したら、すぐ敷かずに半日ほど立てかけてください。畳んでいた折り目が戻り、こもっていた空気も抜けます。
出したその夜から使いたい場合は、朝のうちに出しておく。それだけで、寝るころには落ち着いています。
よくある質問
圧縮袋でしまってもいいですか
避けてください。届いたときは圧縮されていても、それは一度きりの前提で作られています。使ったあとに再び強く縮めると、中の素材が戻らなくなることがあります。
ベルトで縛って三つ折りを保てますか
畳めるタイプであれば、付属のベルトを使うぶんには問題ありません。ただし強く締めすぎると、その位置に跡が残ります。ずれない程度の力で十分です。
立てかける場所がない部屋はどうすれば
敷きっぱなしを前提に、下に風を通す方法へ切り替えてください。すのこを敷く、除湿シートを挟む、週に一度は端を持ち上げて数時間置く。この3つで、かなり違います。
引っ越しのときはどう運びますか
畳めないタイプは、立てた状態のまま運ぶことになります。廊下の幅と、階段の踊り場の広さが通れるかどうかを、先に測っておいてください。
引っ越し業者に依頼する場合は、厚みと畳めるかどうかを事前に伝えておくと段取りが変わります。当日になって玄関で止まる、という事態を避けられます。
マットレスの上下は入れ替えたほうがいいですか
はい。腰の位置にいちばん重みがかかりますので、3か月に1回ほど頭と足を入れ替えてください。裏返せるタイプなら、裏返すのも有効です。
まとめ

極厚マットレスの収納は、順番で考えると迷いません。
- 三つ折りの切れ目があるか確かめる。無ければ折らない
- 立てかけるときは斜めに。下を10〜15cm離す
- 立てっぱなしにしない。半日から1日で戻す
- 押し入れに入れるなら、畳んだ高さ(厚み×3)を先に計算する
- しまう前に、必ず風を通して乾かす
そして買う前に、通り道の幅と、立てかけられる壁を測っておいてください。この2つを見ておくだけで、届いた日の慌てようがまったく変わります。
厚みは寝心地のためのものです。片づけのために薄いものを選ぶのは、順番が逆かもしれません。

コメント